『深山幽谷』 ~もっきりや~



      『深山幽谷』 ~もっきりや~     2009.02 紀行  Dr.イッコー


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数年前の豪雪で新潟県津南町が有名になりました。
そこから約1時間、「酷道405」をひた走り、秋山郷に向かうと山房「もっきりや」に行き着きます。

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管理人さんが度々「もっきりや」と「御主人」を取り上げるので、詳細は割愛しますが、興味のある方はHPを訪ねて下さい。
当時、番頭として「仁成館」さんで奮闘中の管理人さんと出逢ったのがここ「もっきりや」でした。

何度も訪れている「もっきりや」ですが、冬に行くのは初めて。
パジェロミニは「もっきりや」に行く為に買ったようなものです。

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夏にはMロードで玄関先まで直行できますが冬は出来ません。
俗に「野猿」という荷物を運ぶロープウエイも機能しないので、「仁成館」さんから中津川に降りて仮橋を渡り急坂を登ります。

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「かんじき」を着けないと一歩も前に進みません。
見上げると雪に埋もれた山房が現れます。

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喘ぎながら息せき切ってやっと到着しました。

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今は亡き『タミコ』がお出迎えしてくれました。
「よくこの雪の中を来たニャー」

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『タミコ』と半年ぶりに親交を交わしている僕に御主人から、
「一段落したら「雪下ろし」体験してみないか」と声を掛けられました。
彼の眼の奥に不思議な光を感じたのですが、さほど気にせず、ふたつ返事で承知し体験ツアーに向かいました。

屋根上に立った時、光る眼の理由がすぐ分かりました。
足のすくむ僕を見ながら御主人はほくそ笑んでいます。
そしてこともなげに「ナァに落ちたって死にやしないよ」
と言う彼の顔がこの世のものとは思えなかった。

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御主人の温かい言葉が容赦なく飛んできます。
「何だいそのへっぴり腰は。役に立たない援軍だナア」と・・・。
人は良いのですが、口は相当悪い方のようです。
屋根の上で慣れない「スノーダンプ」を使い、悪戦苦闘中の僕たちを嘲笑うかのように、雪は間断なく降り続きます。

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2人で3時間かけて2m積もった雪をやっとの思いで落としきり、大量に落とした雪を取り除き完了。
熱いコーヒーを飲みながら、薪ストーブの前でしばし談笑タイム。
暗くなる前に「仁成館」さんの風呂に向かいます。
スコップ片手にラッセルを30分もしながら・・・・・・・・ハァ。

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ここの露天風呂はいつ入っても最高に気持ちが良い。
ここに入りたい為に、秋山郷に通っていると言っても過言でない。
まして人気(ひとけ)のない雪見の露天風呂。
何もかも忘れ、贅沢な時間がゆったりと流れます。

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夢見心地で露天風呂に浸かっていると、ふと現実に引き戻された。
また「もっきりや」に戻るまでに確実に湯ざめするんだろうなと・・・。

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帰る日に車は雪に埋もれていた
たった2泊でこの有様です。
秋山郷は豪雪地帯である事を改めて実感させられました。

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冬の「もっきりや」は夏とはまるで違う趣があります。
『来るなら来てみろ もっきりや』というキャッチコピーが、「なるほどそういうことか」と納得させられます。
機会があったら是非、訪ねてみてください。
御主人との会話は楽しい事、請け合いです。

ただし車の運転はくれぐれも慎重に、なにせ「酷道405」ですから。


【 旅人 写真 文章  Dr.イッコー 】



※ 「中年漂流記」の管理人さんのご厚意により、この場をお借りして書かせて頂きました。
   Dr.イッコー


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