「クソババア」は誰かな


先代の屋根なしポルシェを廃車にして二台目を購入してからそろそろ一年が経つ。
真冬も猛暑も野ざらしだったので次第に空気が抜け、乗るたびにエアーをいれなければならず不便だった。
原因は虫ゴムの劣化で、先代からたまに交換して凌いでいた。

今回もそろそろ虫ゴムを交換せにゃならんなと思っていた矢先、販売店から一年点検のお知らせが来て持ち込んだ。
「虫ゴムをやめてエアーの漏れにくいものに交換しましょう」というのでお任せした。
以後は快適で重宝している。

「クソババア」は誰かな.JPG

何ヶ所かカスタマイズしたその二台目前カゴ付き屋根なしポルシェで片道15分の病院通いの帰途、住宅街の自販機でコーンスープを買い、サドルにまたがったままゆっくり飲んでいた。
すると一台の乗用車が走って来た。
そこは小さな十字路で、もちろん信号などはない。
横から70歳くらいとおぼしきママチャリの女性が来てチャリを降り、停止線手前で止まった。

車側は優先道路で、ほぼ法定速度で走っていた。
運転しているのは美形の50歳くらい。
そのまま走り過ぎるかと思いきや、わざわざ70のチャリを行かせるために停まった。

50は70を先に行かせようとしたわけだ。
ここで双方がお見合いをした。
70は車が通り過ぎてくれるのを待ち、50は片手を差し出して、お先にどうぞの仕草をした。
まあどこでも見掛ける日常である。

5秒くらいお見合いが続いただろうか。
70が根負けしたようによっこらせと車の前を通過した。
ただそれだけのことである。

ところが50は70が通り過ぎようとした時にやや大きな声を上げた。
私は運転手側にいたので、1/3くらい開いた窓からの声を聞いた。
「お礼くらい言えクソババア」
70が聞き取ったかは不明。
50は善意の人として気持ちよくなりたかったのだろう。

私なら軽くお辞儀くらいして通るが、70にしてみれば車が去ってからのんびり渡りたかったはず。
それを急かされたのだから、70の気持ちもわからぬでもない。

16や17の女子高生から見れば20オーバーは全員ババアだと聞いたことがある。
私が高校生のころは、20歳といえば憧れる年上の女性で、ババアなどと思ったことは一切ない。
しかし年上の女性に憧れるのも20代後半くらいまでで、以後は同年齢か年下の女性にしか関心が向かなかった。

現在は年下どころか、年上にも相手にされなくなったクソジジイである。
いいもんね、別に…。
名言集を見たら、次のようなものがあった。

女たちは象と同じように見える、眺めるのは好きだが家に欲しいとは思わない

醜い女はいない、しかし、どうすれば可愛いらしく見えるかを知らない女はいる

美形だったのになあ…。
鼓をポンと叩くようにコーンの缶の底を叩いて、数粒のコーンを食べた。


長いこと行方不明だった音源が見つかり、打ち込みなれどアップしましょ。
タイトルなし。




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