パラレルワールド


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晴れ予報が外れ、曇天のうすら寒い日になった。
毎回、定点観測のような画像しか遺せないが、もう恒例となった親友Aの命日に合わせて墓参に訪れた。

このために一日を消費するのは仕方ないにしても、これで今月の忙しさのほぼ9割方が解消し、ルーティンとはいえホッとして少し負債を償還できた気になる。

小さい霊園なので、以前は10時開門と記憶していたが、行ってみれば午前9時から開いていると知った。
命日と春秋のお彼岸の年に計3回ほどしか訪れなくなったが、良い情報だった。

次回からは自宅を早く出て、渋滞が始まる前に近くまで行き、どこかのファミレスなどで時間調整をすればずいぶん楽になると学習した。
もっとも、帰りの16号はいつでもどこでも渋滞しているので、やはり一日がかりになる。

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途中の大型スーパーでお花とお茶を求め、供えてみればずいぶん貧弱な印象は否めない。
命日だというのに申し訳ないが、当の本人は石板の裏に納まって文句を言うでもなし、張り合いのないことだ。

以前は里山の野の花を摘んで来たが、その里山だって忙しさに負けてここしばらくご無沙汰している。
まず自分の日常を立て直さなければいけないと、しみじみ思った。
思ったところでルーティンがあるので、淡々と日常をクリアして行くしかない。

その先に見えて来る現実のフリクションと向き合わなければならないのだが、もうこの歳になると時代と折り合いをつけながら流れに身を委ねるしかないのだとも思う。

要するに、もうあまり無茶や突飛なことはしませんよと、そんな当たり前の暮らしに着地する。



Rhapsody in Blue


カセットテープやMDにはまだまだ多くの古い音源が残っているが、すでに再生機器がオシャカになっているので、このまま日の目を見ることもなく消滅するのだろう。
このブログにアップするためにだけ、わざわざ機器を購入するなど有り得ない。

そこで残り少なくなったmp3のストックの中から、彼のドラムをアップする。
ガーシュウィンは烈火の如く怒るだろうし、こちらだって恥を知っているからアップをためらったが、素人、それも全くヤル気のない40年前のへたっぴぃ集団ならば、この程度が限界だったと敢えて恥を晒す。
もちろん日を待たずに解散した。
ヤル気ゼロにしてもドラムはきちんとリズムを刻んでるのに、どうしてみんなズレるんでしょうね、不可解なり。
一応バンドなんだから、みんな好き勝手に音を出すんじゃないっ!


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彼が亡くなる半年ほど前だったと記憶している。
おそらくもう叶わないとすでに承知していたと想像するのだが、通院で私が迎えに行き、たまたま以下の曲を流していたら、「この曲、演りたいね」と言い出したので驚いた。

「これならさ、ボーカルだってエレキのリードだってできるでしょ、声質が合ってると思うなあ」とのたまった。
なるほど、そうかも知れない。
「ボーカルも取って、エンディングのエレキのリードもコピーできる?」
練習すればこの程度は問題ないと答えた。
「下手は下手なりに同じレベルの技術を持ったメンバーを揃えたい…」
彼がリーダーだから、そうだねと相づちだけは打って同意の意思を示した。
(この曲はツインリードなので、ライブならもう一人ギター弾きを探さなければいけないが心当たりはあった)

思い通りにならない体調がもどかしく、叶わぬ夢に逃げ込んでいたのではないかと思う。
夢を語っていれば、その時ばかりは違う世界で楽しくやれる。
うまく説明できないが、これは「現実逃避」とは違う気がする。





Back to the Future Part II 同様のパラレルワールドがあって、私はいま平成最後の現実を喘ぎながら生きているが、あの時に彼が「この曲、演りたいね」と言った時点から別の世界で二人、冗談かましながら元気で楽しくやっているのではないかと、ふと思う。
だからたった石板一枚で仕切られているだけなのに、何も返事が帰って来ないのは、私はバカだから、きっと気づいていないだけなのだ。
今も二人、パラレルワールドでしっかり生きている。
彼がドラムを叩き、私はギターかベースを弾いている。
たまに顔を見合わせ、ニヤリとしているはず。


「寄り添う」が常套句の人は遠慮してくれ寄り添いたい人すでにこの世になし   時雨亭



おまけ1
昨年11月には「沖縄の皆さんの心に寄り添う」と言っていたと記憶していますが、今年になって首相の施政方針から「寄り添う」の文言が消えた時はびっくりしました。

おまけ2
首相(党総裁)の子飼いの、あの稲田某が総裁特別補佐の立場で今日、「韓国はでたらめなことを言う。日本は大人の対応をやめ、条項から韓国だけは除外すると宣言すべきだ」と近隣諸国条項の見直しを訴えたとの報道。
子供の対応と思ってました…。


この記事へのコメント

mariko
2019年03月02日 15:11
もし仮にバンド結成のお話があるなら是非ご用命下さい。
ピアノ弾けます。Al Stewartも好きです。
時雨亭さんのオリジナル曲なら一層大歓迎です。(*^^)v
時雨亭
2019年03月04日 07:42
諸般の事情でそちらへは伺えなくなりました。
今回、3・11は東京で迎えます。
そちらでメンバーが揃えば
ギターでもベースでも担いで行きます。(^_^)v