母の二十三回忌


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母が亡くなって二十二年の月日が流れた。
まだ母が逝った歳には何年もあるが、兄が逝った五十一歳はとっくに過ぎた。

午前十時にお坊さんがいらして、お経をあげて頂いた。
途中でお焼香をして、最後に有難いお説法を拝聴した。

母について思い出すことは星の数ほどあるが、ここに書いても仕方ないものだし他愛のないことばかりである。
その他愛のないことが積もり積もってその延長線上に今の自分があり、未熟ながらそれなりの人格形成もされた。

お坊さんが帰られるまでの約一時間、雑談のような話もした。
聞けば私よりちょうど干支がひと回り上で、内心、ひと回りくらいでは私が先に逝くやもしれぬ、ならばこの方に引導を渡して貰いたいと思いながら、やはりこの方の枕経から始まり、すべてをお願いした祖母や母のことに話が及ぶ。
それにしても、久し振りの正座で、とことん足が痺れた。

正座のまま腰を浮かしてお辞儀をし、お経料とお車代をお渡ししてお坊さんをお見送りした。
来年は祖母の二十三回忌が控えている。

地下鉄と私鉄を乗り継いで身内だけで墓参に出掛け、戻る途中で食事とお茶を済ませて帰宅した。
蒸し暑い一日だった。
肌にまとわりつく湿気の不快感、この感覚こそが生きている実感なのだと思った。
生きているのも、そこそこ厳しいのだ。



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