田も人もあまねく梅雨の中となる


関東が梅雨に入ったと思ったら、いきなりの豪雨で警報まで出た。
気温も下がり、これもまたいきなりの梅雨寒。
これでは体に悪い。

先日のこと、約一週間ほど体調を崩して困っていた。
胃腸の具合が芳しくないので、周期的に胃が刺し込むように痛み、腹の調子も良くなかった。
常備薬に胃薬はないかと探したが、何十年前に購入したのか記憶すらない正露丸しか見当たらず、そこでハタと気づいて「ういろう」を数日間飲み続けた。
生薬だから劇的に改善されるわけもなく、薄皮を一枚ずつ剥がすような効果だった。
これは仕方ない。

でもじれったいし、早く完治しなければ消耗戦になる。
そこで新しい正露丸を買って飲んだ。
正露丸が効いたのか、自然治癒だったのか判然としないが、とにかく体調は旧に復した。

原因はわからない。
若い頃とは違い、胃が痛めば胃がんでは、腸が悪ければ大腸がんかと考えてしまう。
胃腸が回復すると、今度は心臓が時折チクチクと、さほど気にならない程度に痛む。
役所から無料検診の通知が今年も届いたので、今年こそは検査に行こうと思っている。
思うことと実行することはまた別の問題であって、これは日にちが合えばということになる。
(見直しが面倒なので書き直さないが、一つの分節に「こと」が多いのが気になる)

その間、食事には困った。
幸いなことに、少しは食欲がある。
そうめんや冷奴、それに栄養剤などで凌いでいた。
しかし一番美味しく食べられたのは、やはりお米だった。
炊きたてのご飯を水で洗って冷やし、麦茶を注ぎ、その中に梅干を乗せてお茶漬けで食べる。
おかずはキュウリを細かくスライスした塩もみと、ナスの鴫焼きを作った。

画像
やはり日本人はお米である。
この時期に降雨量が多ければ、植物にとっては慈雨であり、人間にとっても盛夏の水不足の心配も薄らぐ。
TPPでは、アメリカの農業団体が自国政府に圧力をかけ、日本をTPP交渉から外せと言っている。
農耕民族は、おしなべて狩猟民族より我慢強いはずなのだが、アメリカでは違うようだ。
以前、カリフォルニア米を食べたことがあって、そこそこ美味しいと思ったが、日本のお米の味にはもう少しだなと感じた。

特に国産米が美味しいと感じるのは、おにぎりにした時であって、冷めてなお美味しさが増すようだ。
二年前のお花見では、手作りのおにぎりを食べて、改めて日本のお米の美味しさを実感した。
もちろん握り手の愛情も加味されているからなのだが、グルリと海苔で巻かれ、炭団のような真っ黒なバクダンおにぎりは最高だった。
コンビニでは別巻きのパリパリ海苔が主流だが、しっとりとご飯に張り付いたおにぎりほど、心和む食べ物はない。
中の具は何がいいかと考えるに、私のベストおにぎりは筋子なのだが、ここはシンプルに塩むすびや、おかか、梅肉などがよろしい。

早苗よ、今年も立派に育ってくれ。
「オクナイサマ」も田植えを手伝ったのだろうと想像してみるのは、近代化、合理化へのアンチテーゼである。
四季折々の日本には、素晴しい民話がまだまだ健在だ。
「オクナイサマ」は遠野物語を読んだ人ならば、よくご存知だろう。

話はここで唐突に終わる。
残りご飯があるので、佃煮をちょこんと乗せ、それを海苔で包んで夜食にする。
ブログなど書いている場合ではないのだ。
食べたら寝る!


山河また一年経たり田を植うる    相馬遷子

田も人もあまねく梅雨の中となる   多蘭




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