起て万国の労働者


前日からの続きです。


今日の午後には帰ることに決めて、よっしーが用意してくれた美味しい朝食を頂きます。
もう三泊、そろそろ失礼しなければあまりにも図々しい訳で、次回は東京で会う約束をしました。
それでも今回は、一宿一飯の恩義があります。
今日も薪を積むというので、それを手伝うことにしました。
力仕事の苦手な私ですが、今日は額に汗して働く労働者になるのです。


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朝はやっぱり和食です。
クロワッサンにカフェ・オレ、などは、きれいなお姉さんと迎えた朝にでも食べればいいのです。
だから、よっしーと迎えた朝は、コメと味噌汁に漬け物、生タマゴにタラコ、カボチャの煮物に佃煮が似合うのですね。


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オプションはその時々で変わったり増えたりするようですが、これが一泊二食三千円の、もっきりやの標準的な朝食です。
参考まで。


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さて、仕事です。
畑横の現場に立ちます。
奥に積んである薪はもう三年も前のもので、これ以上放置しておくと使い物になりません。
何とかせねばなりません。
そこですぐにでも使えるように、新たに積み直すのです。
なーんだ、簡単そうじゃありませんか。
立て掛けてあるパイプが、後に私の予定を大きく変えることになるとは、その時は思いもよらずにいました。


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H鋼を並べて、その上に積み直す計画です。


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よっしーはどうも気に入らないようで、H鋼を寝かせました。
二列に積む戦略のようです。


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ブルーシートをはがし、この薪の山を崩します。
どれも大きな「タマ」なので、ひとつでもかなりの重さがあります。
大き過ぎてこのままじゃストーブに入らないし…。


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枯れ木などもずるずる引きずって来て、チェーンソーで大体の長さに揃えます。


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積みはじめました。
まだ序の口で、これからが勝負なのです。
でも立ったりしゃがんだり、日頃からの運動不足のため、腰に負荷がかかります。


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散乱した薪の中から手頃なものを選んで積んでいきます。
積み方を間違えるとすぐに崩れてしまうので、ただ乗せていけばいいじゃん、と考えてはなりませぬ。


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ほぼ完成です。
でも…。

「もう一泊していかない?」
よっしーから緊急動議が出ました。
手前に見える「タマ」を何とかしなければ、本当の意味での作業は終わりではないのですね。
(今日も泊ったら4泊か…)
などと考え、それでも始めた作業は終わらさねばなりません。
動議が採択され、作業続行です。

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積み終わった薪の横に、新たにパイプを組み、また薪を積んでいきます。
暑さも厳しく、汗がしたたり落ちます。
Tシャツはぐっしょり濡れて肌にピッタリと張り付き、不快指数100状態。
すぐそばの沢の水で渇きを癒します。
この水の美味さは忘れられません。
額に汗して働く尊さを、少しだけ実感した瞬間でした。
ITバブルもあっけなくはじけ飛んだ今、得体の知れない怪しげな仕事などからキッパリ縁を切って、肉体労働に励むのも、そこから必ず得るものはありそうです。
と、にわかブルーカラーになった私は考えるのです。


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こうして薪割りをしても、収入になる訳ではありません。
でもここで暮らし、生きていくためには、絶対に欠かせない作業なのです。
この姿こそ尊いと思うのです。


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ほとんどがブナ材。
ていねいに並べていきます。
労働の成果が目に見えることは、ある種、感動です。


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そろそろ陽も傾いて来たので作業終了。
シートを掛けて、今日の仕事量を実感しました。


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三角小屋に道具を収めて、
「お疲れさまでした」
互いに今日一日の労をねぎらいます。
万国の労働者よ、団結せよ!
「インターナショナル」を口ずさみながら、もっきりやに戻りました。


夜中の、
にゃー
にも気付かないほど深い眠りに落ち、充実した四泊五日のもっきりや滞在を終えたのでした。
(完)


この記事へのコメント

mokkiriya
2009年05月09日 10:40
いや~その節はありがとうございました。おかげさまでこの冬はいい塩梅でありました。この連休にもストーブはゴンゴン煙を出していました。また懲りずにお越しください。
管理人
2009年05月10日 08:20
こちらこそお世話になりました。
心のこもった食事もおいしく、また都会では絶対に体験できない薪割りも新鮮で、何から何まで感動の4泊でした。
大量に汗をかいた時の、あの沢の水のうまさは一生忘れられない甘露です。
また足手まといにならない程度に、作業のお手伝いに伺いたいと思っています。
御身大切にお過ごし下さい。
本当にありがとうございました。