テーマ:和歌

名越の祓

佃、住吉神社にて。    聴診器に本音洩れしか夏祓   時雨亭    炎昼や国に殉ずる覚悟なし    韻を踏む如く酷暑にたたら踏む    夕立去って悠々と生きてゐる    夏籠や考へぬことを考へて    暑気中りこんな時こそ笑ふべし ※ 「如く俳句」は自主規制していたのですが血迷…
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如月忌

世間的にはそれほどメジャーネームではないかも知れませんが、今日は九條武子さんの祥月ご命日。 お西の方なら当然ご存知でしょう。 ここで私如きが詳細な略歴を書き連ねるのも僭越なので控えますが、京都女子学園、京都女子大学を設立され、関東大震災では自らも被災しながら救援活動や以後の震災復興事業を続け、そのご無理のせいで命をすり減…
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恵まれ過ぎている

4時頃だったか、いまチェックインしましたとメールを頂いたものの、こちらの仕事終わりが遅れてかなり待たせてしまった。 彼は先に入浴を済ませるから問題ないと言うが、午後も仕事を入れた私のミスだ。 で、急いで滞在先のホテルへ出向いた。 久し振りの豆太郎さんとの再会である。 顔を見た途端に感極まった。 明日だけのために、わ…
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納骨

前からの予定だから仕方ないにしても、今日に限って降る雨は、故人の何らかの感情表現のようで考えさせられる。 朝、お坊さんを都心のご自宅へお迎えに行き、こちらはほぼとんぼ返りのようにして霊園までお連れした。 周囲は雑木林の広がる武蔵野である。 かつて人口が増えたことで周囲の森を伐り尽くし、やがて滅びた文明があった。 現在…
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初秋の里山

話は19日にさかのぼる。 草庵で一泊し、翌日の午前中を、秋を眺めに里山周辺を歩いてみた。 目印の庚申塔の石板横から、軽トラがかろうじて入れる細道をゆるゆるだらだらと上って行くと、里の最奥まで進むことができる。 大好きなコースで、日本の模範的な原風景に出会える土地だ。 前日の午後にやって来ると、すでに仲間の一人が滞…
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ぶつぶつ…

予報はこれから雨降り。 で、今日はばあさんの誕生日。 わざわざ今日に限って雨を降らせるなど、どなたかの意趣返しではないかとも思ったりするのは被害妄想か。 満年齢で89歳、数えで90の大台に乗った。 考えるまでもなくすごいことだ。 何がめでたい! と吠える後期高齢者もいるけれど、長生きも芸のうち、というではないか、同じこ…
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誰かは春を恨みはてたる

春真っ盛りと思いきや、もう初夏の陽気である。 異常気象が季節を語る上での枕詞のようになった感のある地球では、異常が通常に移行している。 この事象のスピードが速すぎるから、肉体は追いつけずに悲鳴を上げる。 大袈裟?な書き出しで始めたが、今年は桜の開花が早まり、春は駆け足で通り過ぎた。 そして今夏も猛暑になるという。 聞い…
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昔よりこそ春は待たれし

江戸中期、賀茂真淵の門人は数多くいた。 その中でも県門三才女といわれたのが、油谷倭文子(ゆたにしずこ)、土岐筑波子(ときつくばこ)、鵜殿余野子(うどのよのこ)の三人。       三才女とは元々、紀貫之の娘・伊勢大輔・小式部内侍を指す、いわゆる和歌に優れた女性のことだが、これに倣っていつしかそう呼ばれる…
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「あはれ」の備忘録

哥は物のあはれをしるよりいでき、また物の哀は哥を見るよりしる事あり… 本居宣長の「紫文要領 巻下」で見つけた一節で、宣長の歌論が展開する書である。 さらに「石上私淑言 上」を確認すると、次の一節も見える。 人のみにもあらず、禽獣に至るまで、有情のものはみな其声に歌ある也 これらは貫之の仮名序を受け…
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あはれあはれ

実家の終活もままならないのに、同時進行で我が家の生前整理を始めたものだから、足の踏み場がない。 押入れから様々なものを引っ張り出し、出したはいいが、収拾がつかなくなっている。 それは心のどこかでまだ自分には時間があると思い込んでいるからで、根拠のない無自覚な確信である。 てなわけで、「旅館みたい!」と言われた和室はカオスと…
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待つ人の麓の道は絶えぬらむ軒端の杉に雪重るなり

再びの雪である。 里に激しく渦を巻いて舞い、改めて今冬の厳しさを思い知る。 待ち人は来ない。 精神修養の不足を理由に己を責めてもみるが、思い出は反芻するたびに美化され変質することを確認したのみ。 こうして自分を追い込んでみたところで、辛い寒いは生きている証しと諦める。 潜在意識が日常の行動のすべてを…
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東雲の空と朝ぼらけ

一月二日が明けようとしている東雲の空。 初日の出を逃してしまったので、今からの数分間が私の初日の出タイム。 横たわる二筋の雲が気になるが、雲に邪魔されず朝日を遥拝したい。 シチュエーションは少し違うものの、藤原定家の歌が浮かぶ。  春の夜の夢の浮橋とだえして峰にわかるる横雲の空    定家 …
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盆と正月は一緒には来ない

今年は、実家の神棚を例年以上に徹底的にきれいにした。 きれいにしたとて、百年以上も昔のものなので、木は痩せているし、神棚の下には何故か仏壇があって、神様は常に香煙で燻されているから汚れもひどい。 畏れ多いことだが狭い住居なので仕方なく、神様だって産土神と氏神が同居していて、ついでに仏壇の阿弥陀様とも良好な関係を保っているよう…
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まだふかき夜の夢ぞかなしき

平安末期から中世の初めを生き、そんな激動の時代に翻弄され、皇室制度の犠牲となった式子内親王に限りないシンパシーを抱いている。 式子といえば、必ず定家との関係を云々されるが、それが世間の好餌となり、謡曲の「定家」では完全にフィクション化されてしまった。 旅の僧が北嵯峨で時雨に遭って雨宿りをしていると里女(式子)の霊(前シテ…
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月の舟で星の林に漕ぎ出そう

月齢2.9の舟が西の空に漂い、ほら、乗り込んで宇宙旅行でもどうだい? と誘っている。 揺りかごのような曲線が、まるでゴンドラのようにも見えて、じゃ乗せて貰おうかなと、その気になる。 寝転がりながらの旅は、怠け者の私にぴったりで、ゆらりゆらりと快適そうだ。 夢想するだけだから、太陽風とか放射線とか紫外線とか無重力…
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悔しき事の多くもあるかな

貧乏人にはどん底という底辺がある。 それに引き替え、富裕層は青天井。 健康食品、スポーツジムetc、健康維持に余念がない。 お金を出してランニングマシンの上を走るより、タダで自宅周辺をランニングすれば安上がりだろうにと思うのは貧乏人の発想で、しつこく書くが、ダンベルの上下と、2リットルのペットボトル上下とでは、腕の筋肉の付…
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ひとすぢの秋風なりし蚊遣香

荒れるに任せた庭のせいで、時折藪蚊にせせられている。 小さくとも命があるのだから殺生は良くないよと、風流を気取って夜は蚊帳を吊ったりしていたが、面倒でもあるし、もう我慢がならぬ。 メスに好かれるのなら、人間のメスに好かれたい。 キンカンの減りが半端ではない。 ということで、昼間から縁側でブタさんの蚊遣を焚く。 …
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路地はただ浮き世の外の道なるに心の塵をなぞ散らすらむ

時雨亭に戻って数日、汗だくになって家屋の手入れを続けたが、どこまでやっても切りがない。 裏路地だってこの通りで、どうにかせねばならぬとは思いつつも手が回らず、如何ともし難い。 なので、蓼や萩も小さな花を付け始めていることだし、しばらく自由にさせて置こうかとも考える。 本来は俗界の邪念を払い、茶室へといざなう役割…
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望郷の歌

春日大社に詣でることに違和感はないが、社殿に首を垂れる時、ちらと権力の盛衰に想いを馳せることがある。 創建当時、藤原氏の隆盛はすでに絶大な権力を持ち、大河のようなその流れは、こうして現在まで続き、神として信仰の対象にまで昇華している。 権力の盛衰とは、山上憶良や大伴旅人、息子の家持や道真の歌などに顕著な、寧楽(奈良)…
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洛北にて

旅の初日に山中湖畔で簡単なスケッチを描き、淡彩で絵はがきにして三人の友人に出した。 すると昨晩、岡山在住のM氏から連絡があり、いまどこにいるのか尋ねられた。 京都にいると答えると、もしガチの予定がなければ京都まで出向くと言う。 予定など簡単に変更できるし、無いに等しいので、こちらもぜひ会いたいと伝えた。 …
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江戸期和歌の最終ランナー

寒暑節を過つそのままのように、自宅に戻ると一週間前からキリギリスの声が聞こえる。 と思ったら、それがいつの間にか消え、今はコオロギが鳴いている。 どちらも一匹である。 梅雨なのに日差しが強く、今日も暑かった。 今年はスーパー猛暑だそうな。 ここ数年、気力体力が落ちているので、予想が外れることを期待したいけれ…
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平安時代のあいうえお作文

授業で誰もが習ったものの、古文が苦手だった方はうんざりするでしょうが、「折句」を代表する以下の歌がありました。 唐衣 着つつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ 思い出しました? 折句って何だっけ、と、「折句」がわからない方には、今度は平仮名にしてもう一度。 からごろも きつつなれにし …
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隅田河堤にたちて船待てば水上遠く鳴くほととぎす

橋の上から遠景や川面を眺めていると、松本零士氏がデザインした、宇宙船のような「ヒミコ」だか「ホタルナ」のどっちかわからないけど、水上バスが隅田川を上って行く。 よく見かける観光船である。 窓は嵌め殺し仕様に見える。 例えクーラーが効いても、これじゃ川風に吹かれる楽しみはないんだろうなと、余計な心配をする。 余計と…
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富士山と忍野八海

ぽっかりと一日の休みが出来た。 しばらく富士山近くへ出掛けていないと思い立ち、先ずは山中湖へ行った。 いつも麓から眺めるだけだが、たまには少し上ってみようと妻と意見が一致し、富士吉田の浅間大社横から上り始めた。 もちろん車である。 麓では濃かった木々も、上るに従って新緑を中心にしたグラデーションに変わり、…
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宗論はどちらが負けても釈迦の恥

阿耨多羅三藐三菩提の仏たちわが立つ杣に冥加あらせ給へ 伝教大師最澄の有名な歌が新古今に収められている。 撰者たちが満場一致で採ったほどの歌だから、作品の放つ光彩は、素人が鑑賞しても大いに認めるところである。 阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい) 若い頃は、この初句と二句の意味が皆目わからず、素…
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剣太刀いよよ研ぐべし古へゆ清けく負ひて来にしその名ぞ

以前は子供の日には多くの鯉のぼりを見た。 それが気づけばほとんど見かけなくなり、「子供の日」らしさが失われつつあるような気がする。 地方へ行けばそれなりに風を孕んで泳いでいるのだろうが、高層マンションが林立する都会では無理な相談だ。 タイトルの歌は万葉集に採られた大伴旅人のもので、剣や太刀を研いでおくべき時である、と解釈し…
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わが園に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも

白梅が香る散歩道で足元を見ると、すでに散り始めた花もあり、枝にはつぼみもあり、まだ冬の中にあって、春も少しずつ整い始めているのだなと、季節の循環に思いが至る。 桜は大量に花びらを散らして豪快だが、梅の散りざまはどことなく謙虚で奥ゆかしい。 寒さの中にあって、なぜお前はこんな季節を選んで咲くのかと、これは毎年、梅に問い…
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赤あげて白あげて、みたいな和歌に人生が見える

世を捨つる人はまことに捨つるかは捨てぬ人こそ捨つるなりけり 西行が出家前後に詠んだ歌とされていて、以前にも触れた(参照)歌とほぼ同時期に作られたようだ。 惜しむとて惜しまれぬべきこの世かは身を捨ててこそ身をも助けめ その中の一首である。 鳥羽院に暇乞いのため参内する内面の思いを、言の葉に託したと一般的に解釈されて…
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埋火に寒さ忘れてねたる夜はすみれ摘む野ぞ夢にみえける

今シーズンは暖冬傾向と安心油断していたら、やはり本物の冬がやって来た。 朝5時の室温プラス6℃、外気温マイナス6℃である。 だから目覚めのストーブが欠かせない。 それでやっと人心地つく。 幼い頃のおぼろな記憶だが、電気こたつではなく、炭で暖を取っていた思い出がある。 さて、それが火鉢なのか、実家の古い行火(あんか)だっ…
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幾つねて春ぞと折りしおよびより身のかがまれる年の暮れかな

寛政三年(1791)に京都で生まれた太田垣蓮月は一人娘ながら幼名を誠と名乗り、すでにその頃から文武に秀でていたという。 評判の美貌だったらしいが、そのために後々まで苦労を背負うことになる。 (この「苦労」に関してはいずれ書きます) 彦根藩士を夫に迎え一児をもうけたものの夭折し、夫にも早くに死に別れてしまった。 そして父と…
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2020年01月
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