梅雨入り宣言は出たけれど
予報が外れて快晴の真夏日になった。
どうせ当たらないのだから、いっそ「天気予想」と名を変えれば良い。
久しぶりに奥多摩の紅梅苑に出掛けた。
「白玉の歯にしみとほる初夏の午後ぜんざいは冷やして食うべかりけり」
吉川英治ゆかりの地で牧水を気取ってみた。
小豆は生涯の伴侶である。
暑い夏はこれ、やはりこれです。
甘いものの後に「柚子シャーベット」なんぞもさっぱりしてよろしい。
南国から訪れた青年なのか、真夏日に長袖はやめなさい。
窓を開け放った店内に涼風が流れる。
クーラーなど必要ないくらい爽やかで、たちまち汗が引く。
さり気なく吉川英治直筆の書が掛けてあるのも好もしい。
外へ出れば店前の街路樹は梅の木。
青梅がたわわに実っている。
そういえばこの地域のスーパーなどには今の時期、赤じそや塩なども含めて「梅干し製作セット」が必ず並んでいる。
梅干しは買うものではなく、家庭で作るものなのだ。
酢は好きだが梅干しは苦手。
味噌は好きだが酢味噌は苦手。
おじさんの嗜好はフクザツなのである。
そういうお年頃なのである。

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