言葉が心に届かない


介護福祉に携わる知人の話。

市の要請で、障がいを抱えた人を毎年雇用している。
特別扱いしないことを条件に、今年は軽度の障がいを持つ31歳のA君が入った。
ところがスタッフたちから彼への不満が噴出した。
仕事の対象は、彼以上のハンデを負う人が大半だ。
就業時間通りに終わることは難しい。
だが彼はかたくなに定時終業を主張する。
仕事の特殊性を繰り返し説いても、彼は決して自分を譲らない。
障がいを持つ彼だからこそ理解してくれるのではないかと知人は話し合ったが、A君は最後まで胸襟を開いてはくれなかった。
市の了解を取り、断腸の思いで解雇した。
『自分はどこまでも無力だ』
知人は肩を落とした。

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