台風19号


台風19号の進路予想は東京を目指している。
我等が庵の時雨亭はコースのやや西側に位置し、それほど恐れることもないとは納得させつつも、狩野川台風規模の勢力と聞けば落ち着かない。

療養中の私如きが出向いても役に立たないと思うのだが、滞在中の相棒に問い合わせると、無理のない程度の体調なら来てくれるとありがたいと応援要請があり、ならばとおっとり刀で駆けつけた。

広範囲の地域で甚大な被害が明らかになり、大きく報道されているが、ニュースに出ない多くの地方や地域でも被害は出た。
呑気にブログを綴っている場合ではなかった。

その間、例によって簡単にぶつぶつ呟いたものを少しだけ載せて今回も終了。
里山は汗水垂らして地道に働く人間が生きる場所です。


台風19号 1.JPG

ほや磨きランプもよろし颱風禍   時雨亭

秋しぐれいのちあるものみなほとけ

賽銭箱の中で鳴く虫秋出水

天に雷地にすだく虫その狭間をあたふた

台風が去って無風の夜になる無音に気づく虫が鳴かない

山ひとつ越えて野分の吹き溜まる

おさんどん終えて焼き栗熱っちっち

馬鈴薯の煮くずれてゐる寡飯

うどん粉を捏ねて寝かせて夜学かな

秋雨や秀句遺して逝きし人

執着を棄てて報恩感謝です


台風19号 2.jpg

杉ばかり倒れ流るる颱風禍町も貧困山も貧困

秋出水の結も今日でひと区切り二の腕と腰にアンメルツヨコヨコ塗る

残夢掃き出したら朝餉の茶粥

クローンを身代わりにして今日は寝ていようよろしく頼むぞ

死に損なって肋骨浮き出た聴診器が冷たい

森を見ながら森に見られている森に分け入る

草抜ゐて風を通せばあきあかね

お呼ばれで菜漬けとほうじ茶頂きまする

行きがけの駄賃にアケビもぐ帰りがけの駄賃にネギ引っこ抜いて一日終わる

一日の鍬を洗えば夕陽とろけてヘレン・メリルを聴く里山のアンニュイ

石窯でパン焼く友の里暮らし還暦過ぎのフレキシビリティ

忘れもの取りに戻れば昭和まで名利をすてて生きた痕あり

心のないお愛想だから言葉がすってんころりん

暮れて寂光ちいさな達成感の積み重ねくずれそう

しくじった日は我が影と別々に帰る


この記事へのコメント

2020年01月
         1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31   

過去の記事

テーマ別記事

最近のコメント

QRコード