ナスの収穫


ナスを見ると、必ずと言っていいほど志ん生のマクラを思い出す。



でっかい夢、見たんだって?

おう、富士山に腰掛けた夢だい

そりゃでっかいや、俺もでっかい夢見たぞ

どんな夢だい

ナスだぁ

でっかいナスって、カボチャくらいか?

もっとでっかい

じゃ、畳一畳くらいか

もっとだ

この部屋くらいか?

そんなもんじゃねえ

家一軒くらいか?

まだまだ

見当がつかないよ、いったいどのくらいだ?

暗闇にヘタつけたくらいだ



志ん生師匠の比喩は常人の考えも及ばないほどのスケールで、こちらを煙に巻く。

もうひとつお気に入りの表現があって、向き合った女房との会話で出たひと言が秀逸だ。



声がうるせえなあ、まったく。船を見送ってるんじゃねえぞ



今回も他で呟いたものを載せてお茶を濁します。


ナスの収穫.JPG


命からがら逃げ帰れば里山のお地蔵さんのえくぼ   時雨亭

棄てた夢諦めた夢秋茄子の大小

すまぬすまぬ茄子も生らずば食われまい

7本のひまわりにハイタッチして去った風でした

風に吹かれる生き方はこうだよとボブ・ディラン

縁台に柿渋塗りて秋暑し

燈明をお借りした線香花火にマイマイ蛾焼ける

ネット遮断すれば鬱が消え身の回りがよく見える秋の里

灰を作るような薪のくべ方で茹でた菜をいただく

太い溜め息斧で割り風呂を沸かして流星

良い月がまんまる心の鬼が吼える

寝るには惜しい秋の虫にぎやか




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