都心の雀


このところ、毎食がコンビニ弁当か菓子パンである。
その菓子パンを買って、都心の公園のベンチで食べていた。

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すると一羽のスズメが私のすぐ横のベンチに飛んで来た。
普通は人間の生活するテリトリーで生きている小鳥だが、用心深く、ここまで近づいたスズメを初めて見た。

パンが欲しいのだ。
試しに小さくちぎって、そっとつまんで差し出してみた。
考えている。

ならばとベンチの上に置いてみた。
案の定、何の迷いもなく速攻でついばみ、食べた。

もう一度、つまんで差し出してみた。
すると今度は指から食べた。
初対面なのに、これほど人間に慣れているとは驚きである。

首をかしげる仕草で私を見上げ、お替りをねだっているのがわかる。
ひょっとして手乗りかと思い、手のひらにパン屑を乗せて待ってみた。

だが、さすがにこれは受け入れられなかった。
手のひらではなく、指先をつつかれた。
冗談はやめてくれ、とでも訴えているようだ。

人に慣れたスズメにだって、危険回避本能は存在するのだ。
ただこちらの意思が伝わらなかっただけ。

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やがて数羽のスズメが集まって来て、私の指をつついた奴もベンチを下りて仲間に加わった。

よほど人間に慣れ、パンの味も知っているのか、屑を落とすと瞬時についばむ。

そのうちにハトまでやって来た。
公園の看板にはハトに餌をやるなと書いてあったが、スズメにやるなとは書いてなかったので、スズメにだけパン屑をあげた。

あと数日で、暦の上では冬になる。
スズメだって俳句では寒雀やふくら雀と呼ばれる季節がやって来るのだ。

もうそんな季節なのかと、早くも一年を振り返ってみたりするが、ここで語るべき特別な感慨はない。

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どこにでもおっちょこちょいや慌て者はいるもので、一枚だけ先走って紅葉した葉っぱがいた。

いやいや、早く葉を落として、来年の新芽のスタンバイをしようとの目論見か。
ならば一本の木の、それぞれの葉っぱたちにも個性があって、親近感が湧く。

スズメも樹木も風邪を引くなよと、声を掛けてやりたくなる。
こちらも、風邪やインフルエンザ、肺炎などに気をつけようと思う。
でないと、あいつ、悪性のおっちょこちょいをこじらせて死んだらしいぞ、などと噂の種になってしまう。

ところで、このところ民放テレビで西田敏行が、「65歳からの肺炎予防」を盛んに訴えている。
65歳から云々は大きな間違いで、正確には年度で年齢を数えなければいけない。

もっと正確に言えば、今年度は昭和26年4月2日~昭和27年4月1日生まれの人が対象になる。
友人がお上に問い合わせたところ、あれは企業コマーシャルであって、行政も困っているとのこと。
自治体側でも訂正を求めているようだ。

今回も話が脱線したが、重要なことである。
東京の冬が始まる。




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