子供が消えた公園


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蝉しぐれが降り注ぎ、やっと夏らしくなった公園に、子供の嬌声がまったくない。
せっかくの夏休みなのに、残念なことだ。
折しも今日は八月六日。

生れて初めて重度の肺炎に罹り、ずっと大人しくしていた。
それでも微熱は残り、毎日が鬱々として楽しめない。
自分の平熱を知らないので確かなことは言えないが、37.5℃の体温が続いているのは、きっと正常ではないのだろう。
意味もなく、基礎体温を毎朝計っている。


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引きこもっている間に体力が落ち、散歩で少しずつ体力の回復を目論んでいる。
汗が滴り落ちるに任せ、それでも木陰を選んで歩いている。
スポーツドリンクは欠かせない。

自分の体調のことで精一杯なのに、それでも頭の中では別のことを考えている。
まだ今年は自宅のエアコンを使っていない。
これは半ば意地のようなもので、原発の発電分だけは使うまいという単純な発想。
北海道、東北、中部、関西など、電力会社はそのエリアの名を冠しているのに、なぜか東電だけは「関東」ではなく「東京」
その東電の柏崎刈羽の1号機が、定期点検のために停止した。
今月中には7号機も止まり、残るのは3つの原発だけになる。
止めれば再稼働はしばらく難しいだろう。
難しい理由は、ここで述べるまでもない。
他県に負担を強いた「東京ブランド」信仰の驕りと、恥さらしの末路があるだけだ。

戦争を始めるのは人間。
原爆を落とすのは人間。
その原爆で死ぬのも人間。
被爆で苦しむのも人間。
戦争を止められるのも人間。
原発を止められるのも人間。

人間には猛毒の硫化水素やメタンをエネルギーとして食べる貝類や甲殻類が、深海に生息しているという。
これは発明ではなく発見だが、放射性物質を浄化してくれるバクテリアなどの原始生物は現れないものだろうか。
自然界にはない物質だから、出現するにしても、それは数億年単位の気の遠くなる時間が必要だ。
人類はとっくに滅びている。

一ヶ月ほど前、友人の知人と会った。
その人は福島の計画的避難区域から弾き出された若い女性。
経緯をすべて聞いた。
いずれ結婚し、子供を産むことの恐怖を語ってくれた。
この恐怖の責任は誰が負うのだろう。
「平和利用」などという言葉に惑わされてきたが、それを言うなら、まず「安全利用」と正すべきこと。


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原爆と原発は別けて考えるべきとの意見(暴論にしか聞こえない)がある。
別けて考えたところで、結果は同じことだと、今回の原発事故で再認識している。

過ちを繰り返すのも人間。


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この記事へのコメント

豆太郎
2011年08月09日 07:23
今年も妻子を連れて広島の平和式典に行って来ました。
年頃の娘を持つ身には、計画的避難区域から立ち退かざるを得なかった女性のお話が堪えます。 いくら平和を願っても、人間は過ちを繰り返すのですね。なんと愚かな事でしょう。私の町にも東日本から避難して来た方たちが何家族もいて、事故による放射能汚染の恐怖と先の見えない絶望的なまでの収束の遅れを肌で感じています。『平和利用』と『安全利用』の大きな落差を考えさせられます。

一時期に比べて声はかなり戻りましたね。きっかけは疲労の蓄積からの夏バテなのでしょうが、油断せず、しっかりと養生してください。一日も早い快復を願っています。
管理人
2011年08月11日 00:28
京都での「五山送り火」騒動を見聞きして、放射能の疑いが皆無と証明されない限りは拒否したくなる気持ちも分かります。
それとも単なる感情論なのか、はたまた私の一番嫌う差別なのか、抗議した人の意見も聞いてみたいし、逆に積極的に陸前高田の松の薪を受け入れて送り火に使おうと決心した人の意見も聞いてみたいところです。
いずれにせよ、それならば仕方ないと考えた陸前高田の人たちのおとなしさに、東北人の謙虚さと哀しみを見た気がします。
日本の全ての都道府県から被災地に向かった、自衛隊、警察、消防、行政、企業、ボランティアの人たちの、常人ではなし得ない人命救助や復旧活動に自己犠牲の姿を見て、あふれる涙を抑えられなかったことを思い出すだけです。

お見舞いの品を送って頂き、ありがとうございました。
お聞き苦しい声を聞かせてしまいましたが、お陰さまで声も正常に戻り、いまは元気で過しております。
また出張の折には盛大に盛り上がりましょう。
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