奈良の絵日記 三日目


前回の、元カノに逢いに行ったからの続きです。



江戸の敵を長崎でとは聞くけれど、まさか東京の疲れが奈良で出るとは思わなかった。
前夜は昼間の暑さから解放され、宿のエアコンに救われた気分だった。
ところが夜十時には就寝したものの、日付けが変った頃に目が覚めてしまった。
どうやら軽い夏風邪を引いてしまったらしい。
(ーー;)


画像

眠れぬまま、ライティングデスクに向かい、想像で興福寺の朝焼けを描いた。
今日は法隆寺へ行くつもりだったが、一日、休養と決めた。
その代わり、阿修羅を見よう。
朝までの長い時間を、持参した文庫本を読んで過ごした。


秋の旅朝は茶粥に香のもの   多蘭


食後に部屋に戻り、少しだけ二度寝をした。
気がつけば九時、国宝館の開館時間だ。


画像  宿からぶらぶら歩いて、
  興福寺の境内を散策した。


画像  今日は平日。
  昨日までと打って変わって、人が少ない。
  来月には初層を一般公開するらしい。


人が少ない代わりに鹿が多い。
それぞれ可愛いものだが、大挙して囲まれるのは、あまり気分の良いものではない。


画像  ダンボール食べてる…。
  (ーー;)


画像  重要文化財の南円堂。
  お参りする人がちらほら。


画像  少し歩いて北円堂。
  こちらは国宝。
  きれいな六角形だ。


そして国宝館へ。
阿修羅との再会は一年半振りだ。(参照)
相変わらずのお姿に、しばし至福のひととき。
体調の悪さも、時間さえも忘れてしまう。


バラ売りしていた柿の葉寿司を買って、宿に戻った。
結局それは食べずに、横になった。
それでもせっかく奈良に来ているのだからと、再度、出掛けることにした。


画像  タクシーで白毫寺へ。


画像  周囲の邪魔にならぬよう、
  素早く描き上げた。


奈良の多くのお寺には、数え切れないほどの思い出が詰まっている。
あの時は誰と訪ねた、そして別のあの時も誰かと一緒だった、あの季節は寒かった、などの想いが押し寄せて、胸が一杯になる。


志賀直哉の旧居にも寄らず、早々に宿へ引き上げた。
誰か「小僧の神様」ならぬ「中年の神様」を書いて、ひと時でも良い夢を見せてくれないものか。
とにかく、夏風邪を追い出して、明日からの為に体力と気力を復活させよう。
明日は、いよいよ法隆寺へ行く。



  続く。


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この記事へのコメント

2010年09月20日 10:49
奈良に旅行される方がいらしたら、
ガイドブック以上の、とっても参考になる、
資料になると思いながら、拝読させて頂きました。

スケッチも、絵葉書のようで写真の物よりも、
情緒があり、想像が膨らみます。

とても暑かったようですけれども、
お描きになられたスケッチからは、
朝な夕なに浮かぶお寺のシルエット、
何処からか、梵鐘の音が静かに響き、
秋の気配を感じる風…。

とっても素敵な絵に、
心が落ち着き、癒されました。
有難うございます。
(*^_^*)
管理人
2010年09月21日 06:04
宿からは東大寺の鐘が聞こえ、至福のひとときでした。

絵はあまりにも雑なので、ボロが目立たぬよう、敢えて縮小して載せました。まったくの我流ですから、多少体調が悪くても、精神的な余裕があったので描けたのでしょう。
環境や意識を変える長期休暇は必要ですね。

お誉め頂いて光栄です。
っていうか、恥ずかしいです。(^^ゞ
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