あたしと遊びたいの?


Sちゃんが子育てにキリキリ舞いをしていて、最近お疲れ気味のようだ。
なのに、そこに輪をかけるように、例の悪ガキ二名が、
「どこか連れてって~」
と大合唱を繰り返しているらしい。

そりゃ、Sちゃんはシングルだから仕事も家事も育児も、すべて独りでこなさなければいけないのだけど、先日お邪魔して、その大変さを再認識というか、再確認した。
何とか少しでも協力してあげたい、というのが人情だ。
そこでSちゃんと相談して、キッザニアに連れて行くことになった。
AとBの二名も喜ぶだろう。
ABでは血液型みたいなので、以下、普段から呼び慣れている愛称で書く。
Aは「おっぺけ」、Bは「すっとこ」

姉のおっぺけに、連れてってあげるよと告げたら、
「あたしと遊びたいの?」
と言いやがった。
返す言葉が出なかった。
(;一_一)

女はこんなガキの頃から、すでに女なのだと実感する。
でもガキはしょせんガキ。
すっとこと一緒に大はしゃぎになった。
車で出掛けたのだが、道中の騒がしさは発狂しそうなくらいだった。
こいつらを電車などで連れて行くのは無理だ。

首都高の内回りが渋滞していたので、外回りを走った。
「時計回りで行こう」
無意識につぶやいた。
説明しても、別に興味はなさそうなことくらい判っている。

「時計回りってなぁに?」
時計回りも判らないのかよ、とは思っても、考えるまでもなく、最近の子はアナログの時計で時間を見ることが苦手なようだ。
もっともだなと思う反面で、こんなことで良いのかとの思いもある。
それでも、予想よりは早く着いた。
時計回りが正解だったのだ。


画像

もちろん私はこんなところには入らない。
Sちゃんと、おっぺけ、すっとこ三名は楽しそうに施設内に消え、静かになった。
最近、これほどの安堵感を味わったことはない。
どこにも連れて行ってあげられないもどかしさと、子育ての苦労に思いを馳せながら、少しはSちゃんの慰安にもなるだろうと考えていた。

考えていたら、すっとこが一歳くらいの時に、「お手」と「待て」を覚えさせようとして、Sちゃんに怒られたことまで思い出してしまった。
チクったのはおっぺけ。
(ーー゛)
「お手」はほぼマスターしてたんだけどね…。
それが今は、二人ともが私の抵抗勢力になっている。

やがて二人は成長して、恋愛も仕事も結婚もするだろう。
その時には、シングルで二人を育てた母親の苦労も判る。
まだまだずっと先のことだが、そんなことに思いを馳せていたら、何だか胸がキュンとなってしまった。
せいぜい、ここで社会に出る予行演習をしておくれ。


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