雪下ろし


久しぶりに青空を見た気がします。
この晴れ間を利用して雪下ろしです。
一般の民家と違い、下ろす雪もかなりの量になります。
汗だくになって危険な作業を数時間続けると、体の節々が悲鳴を上げます。
しかし晴れ間も半日だけ。
午後からまた間断なく雪が降り出しました。

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午前中は雪目の心配をするほどの上天気になった。
やわらかな日差しを浴びた純白の鳥甲山が眩しい。
冷え込んだせいか、一晩で氷柱も成長した。
前日に除雪した駐車場は、また数十センチ積もった。

除雪車が去った後に、見慣れない郵便屋さんがチョロQのようなRV車で来た。
この辺りは新聞配達除外地域で、新聞は半日遅れて郵便で届く。
配達された信濃毎日新聞を読んでいると、30分ほどして郵便屋さんが戻って来た。
何度も試みたが、宿の前の坂が上れず、何とかしてもらえないかとの救援依頼だった。
チェーンは積んでいないというが、四駆である。
スタッドレスである。
それでも上れない。
30分の奮闘の跡が路面に表れていた。
スタッグやスリップを繰り返し、道はところどころでツルツルのアイスバーンと化している。
車体が重ければ、自重でタイヤは雪面を捉えるのだが、小さな車ではそれも叶わない。
そこで同じ四駆だが、ホイルベースの長い私の車で牽引してみることにした。
和山の集落までは急坂だが、集落まで行ければ融雪の水も流れて路面が露出している。
ダメならば馬力のある宿のタウンエースを使えば良い。

『じゃ、行きますよ』
後ろに声を掛けて発進する。
牽引ロープがピーンと張って軽い衝撃が来たが、問題なく上がって行く。
集落まではあっという間。
『お気をつけて』
ロープを解いて別れた。
ウエイトの要素も大きいが、ホイルベースの違いでこれほどの差が出るとは思わなかった。
またひとつ、雪道走行の学習をした。

この日、私は昼食に焼きうどんを作った。
『生まれてから一度も焼きうどんなんて食べたことない』
主人が信じられないことを言った。
そんなことってあるのだろうか。
もっとも私は生れてこのかた、トリュフ、ツバメの巣は食べたことがない。
土にまみれた地中のキノコや、ツバメの唾液で捏ねられた食材など食べたいとは思わない。
しかし焼きうどんは、それらとは別物だろう。
野菜たっぷりの、醤油ベースの焼きうどんを出した。
『美味いもんだな』
必殺料理人の主人から過分な賛辞を頂戴した。
それにしても60年以上、焼きうどんを食べる機会がなかったとは驚いた。

ところで、30歳過ぎで、生まれてから一度もお茶漬けを食べたことがないという人がいた。
れっきとした日本人である。
世間には意外と不思議な人がいるものだ。



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この記事へのコメント

豆太郎
2008年03月02日 12:01
写っているのは仁成館のご主人ですよね。
高所恐怖症の私は見るだけで足がすくみます。
大事に至らなくて何よりでした。
豪雪地域に暮らす方々のご苦労が偲ばれます。
番頭
2008年03月02日 20:33
「結」ではないけれど、相互扶助のシステムがしっかりと機能しているので、怨讐(あるのかな?)を越えて日々の営みが成立しているのです。
今の仁成館の場合、対岸のもっきりや氏の助け無しでは雪下ろしもままならず、建物は降雪ですぐに圧壊してしまうでしょう。
氏も極度の高所恐怖症ですが、仁成館の広い屋根に登って雪を落とす行為は貴重で、頭が下がります。
Dr.イッコー
2008年03月02日 23:09
秋山郷に限らず過疎地域の危機管理意識は
都市部のそれとは比べ物にならないくらい
強いのでしょう。人間関係もそれをもとに
構築されているから、いざという時はこころ
強い。濃密過ぎて鬱陶しい時もあるのだろう
が、程度の差はあれ、そこで暮らす術として
当たり前のように受け入れているんでしょう。
番頭
2008年03月03日 10:39
誰もが歳を取ります。
孤軍奮闘する初老の59氏をサポートしなければと考えています。
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