山ノ神
信州秋山郷の中心、小赤沢にある苗場山神社です。
ここは苗場山登山の一合目。
三合目までは車で行けるので、ここから登る人は少ないようですが、安全を祈願してから登りたいものです。すでに山開きも終えました。
お隣には栄村の出先機関である『とねんぼ』があり、中には民族資料館が併設されています。
三合目には立派な駐車場が出来ている。
ところがその駐車場で車上荒しが発生したことがある。
こんな山の中でも犯罪は起こる。
場所が場所だけに警察を呼ぶにも時間がかかるし、犯人が捕まったという話も聞かない。
登山者でなくとも自由に車が入るので、山ヤの犯行でないことを願っている。
かなり昔、私は厳冬の北八ッでラッセル泥棒をして忸怩たる思いを抱えたことがあったが、それとは訳が違う。
とにかく嫌な話だ。
苗場山神社といえば忘れてならないのが秋山郷の民謡、『のよさ節』だろう。
お客さんの要望で宿の夫婦がこの『のよさ節』を披露することがあった。
何度聴いても良かった。
特に主人の低音は胸に染みた。
おらうちの衆は おらうちの衆は 嫁をとること ノヨサ 忘れたか
忘れたか 忘れたか 嫁をとること ノヨサ 忘れたか
忘れはせぬが 忘れはせぬが 稲の出穂見て ノヨサ 嫁をとる
嫁をとる 嫁をとる 稲の出穂見て ノヨサ 嫁をとる
嫁とってくれりゃ 嫁とってくれりゃ 一駄刈る草 ノヨサ 二駄刈る
二駄刈る 二駄刈る 一駄刈る草 ノヨサ 二駄刈る
哀調を帯びたこの節がまだまだ続く。
『のよさ』とは合いの手。
内容は親子の対話形式で進み、今年の米の収穫の多寡によっては来年こそ嫁を貰ってやる、と言われた息子が、ならば刈り入れも一駄刈るところを頑張って二駄刈る、それも大事な鎌を使わずに手でむしる、といった典型的な嫁取り唄だ。
祭りや祝いの場では必ずといっていいほど歌われ、盆踊りや秋祭りとなると老若男女が独特の振りとともに夜遅くまで踊り、歌い続ける。
秋山郷での水稲作が明治八年に小赤沢から始まったと伝えられているので、それ以後に誕生したものか、もともと節があり、それに嫁取りの詞を当てはめたものかは定かでないが、周辺地域に類似の節が見当たらないことから考えて、秋山郷独自の文化から誕生したことは間違いの無いところだろう。

この記事へのコメント
去年お会いした時は愉快でとっても素敵なお兄サマという印象で「松たか子と木村佳乃の区別がつかなくてみんなからバカにされている!」とおっしゃっていましたね。もう区別できるようになったのでしょうか。その節は色々と東京案内をしていただきありがとうございました。浅草「梅園」の粟ぜんざいと日本橋「たいめいけん」のタンポポオムライスご馳走さまでした。本当に美味しかったです。また近いうちよろしくお願いしま~す。「今度は池波正太郎が通った店に連れてってあげる」の約束は忘れてませんからねー。